ビラミッドや日本の墓に代表されるように石は古来から、永遠の魂を伝えるための材料として用いられてきました。
日本では、五世紀末に飛鳥石(花崗閃緑岩)などの硬い石を用いた「和石文化」が始まりました。大和周辺には、益田岩船や酒船石など、千五百年ぐらい前の、現在でも謎の人口巨石がたくさんあります。石舞台古墳は飛鳥石で作られており、棺を納める石室が露わになった代表例ですが、法治国家日本を作ったといわれる天武・持統天皇の陵なども、同じような石室を持っていると言われています。
人は、築き上げた権力を誇示し、それを永遠に伝えるために、石の墓をつくってきました。「みかげ石」(花崗岩や花崗閃緑岩)は、大理石とは違って硬く風化しない特徴を生かし、日本人の魂を伝える「和石」として、日本で生まれ育まれてきました。十三世紀になると、「和石」は侘び寂びの美を表現する庭園材料としても進化してきました。
天山石は、飛鳥石と同じ花崗閃緑岩であり、日本で一番硬く吸水率も少ない、墓石に一番適した「みかげ石」といわれております。天山石材は、永遠の輝きを保つ高品質の天山石を供給し、デザイン性豊かな世界で一番風化しない「和石」を提供することを目指します。
代表取締役社長 田中 義人